兵庫で山林をお持ちの方の中には、山林の不動産売却にあたって、「売却して得た収入をどのように申告すればよいのか」、「税金がどのくらいかかるのか不安…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか？山林を不動産売却した取引額すべてが、山林所得というわけではありません。

そもそも山林所得とは、どんな所得を指すのでしょうか？こちらでは、山林所得の計算方法や税金の抑え方、山林の不動産売却の手数料についても見てみましょう。兵庫で山林の不動産売却をお考えの方は、ぜひ参考になさってください。

「山林所得」とは、山林の木を切って売買をしたり、木も含めて山ごとの土地を売却したりした際に「山の立木」から得た利益のことです。土地の部分の利益は、山林所得ではなく「譲渡所得」に該当します。

つまり、木を売却した取引で得た利益のことを山林所得と言い、この所得にかかる税金が「山林所得税」です。また、取得してから5年以内に売却した利益は該当せず、「事業所得」もしくは「雑所得」になります。

山林所得は、立木取引の総収入額からその管理費や伐採費、搬出費などの必要経費を差し引き、さらに最高50万円の特別控除を差し引いたものです。計算式は以下の通りです。

「山林所得＝総収入額－必要経費－特別控除額（最高50万円）」

上記の計算式に5分5乗方式という計算がされ、「山林所得税」という税金が課さられます。計算式は以下の通りです。

「税金＝（山林所得×1／5×税率）×5－控除額」

税率と控除額は、山林所得がどのぐらいかによって大きく変化します。195万円以下の所得であれば、5％の税率で控除はありません。しかし、330万円を超えると20％の税率で控除は約43万円、4,000万円を超えると45％の税率で約480万円の控除です。

5分5乗方式を使った計算方法では、税率が大きく下がります。山林の維持管理には莫大な労力と費用がかるので、優遇税率になっているのです。つまり、売りに出せるまでに山林を育むためのコストを加味して、税率を低くしています。

また、所有期間が15年より長い山林を売却する場合は、概算経費控除も加わるのが特徴です。そのため、山林所得として扱われる額はかなり抑えられるでしょう。

5分5乗方式を使った計算式は以下の通りです。

「山林所得＝（総収入額－必要経費）×0.5－特別控除額（最高50万円）」

さらに、森林経営計画に沿って山林を売った場合は、森林計画特別控除を受けることができます。森林経営計画は、森林所有者や経営受託者が5年1期として、効率的な森林の施業や保護を目的にしたものです。

森林計画特別控除では、2,000万円以下であれば総収入額の原則20％が控除され、2,000万円を超える部分の控除割合は10%になります。

住宅地でも山林でも、不動産売却の際に不動産会社に仲介してもらえば、仲介手数料が発生します 。

住宅地の仲介手数料は、売却額が400万円を超える場合、「売却価格×3％＋6万円＋消費税」と法律で上限が決まっています。つまり、500万円の取引額で21万円が上限となります。しかし、山林の売却では、仲介手数料に決まりはありません。

そのため、山林の不動産売却の仲介を不動産会社に依頼するときは、仲介手数料についてあらかじめ確認しておく必要があります。

山林には農地のように売買を制限する規制が多くありません。このような理由から、普通の土地を売るのに近い手続きで売ることができます。

山林売却の所得は土地部分と立木部分のそれぞれに別の税金がかかります。しかし、山林所有者の功績をねぎらうための税金制度で、いくつかの優遇措置が取られています。兵庫で不動産売却を行う際は、売却の成功のためにも、地元･兵庫で山林の不動産売却の実績が豊富な不動産会社に依頼することが大切です。

兵庫の有限会社甲南地産では、山林や農地の売買実績が豊富にございます。ホームページには買取可能な不動産一覧を掲載しております。ぜひ参考にしてみてください。